毛糸を買わなかった日のこと | LEARN & SHARE      
    
 
     

毛糸を買わなかった日のこと

  •   
    DARUMA

    少し前に訪れたときの記録。

    少し立ち止まっていた時期に、
    この場所の静けさに、助けられた気がしています。

    きれいに並んだ毛糸を見ているだけで、
    呼吸がゆっくりになるような気がして。

    今でも、あの日の空気を思い出すと、
    少し整う気がします。

    東京にある、DARUMAの毛糸のお店。

    扉を開けると、やわらかい光の中に
    毛糸がきれいに並んでいました。

    整然としているのに、どこかあたたかくて、
    見ているだけで心がほどけていくような空間。

    棚いっぱいに並んだ毛糸を、ひとつずつ目で追いながら、
    どれにしよう、と少し迷う時間。

    ときどき、気になった毛糸をそっと手に取って、
    やわらかさや、少し乾いた手触りを確かめながら。

    その日、毛糸はひとつも買いませんでした。

    私も編めるように、なれる気がして

    ただ、静かに感じているだけの時間。
    あの場所にいるだけで、十分だった気がします。

    今思うと、こういう時間が、
    少しずつつながっていたのかもしれません。