毛糸を買わなかった日のこと
✐ 2026/05/04
⟳ 2026/05/05

少し前に訪れたときの記録。

少し立ち止まっていた時期に、
この場所の静けさに、助けられた気がしています。
きれいに並んだ毛糸を見ているだけで、
呼吸がゆっくりになるような気がして。
今でも、あの日の空気を思い出すと、
少し整う気がします。

東京にある、DARUMAの毛糸のお店。
扉を開けると、やわらかい光の中に
毛糸がきれいに並んでいました。
整然としているのに、どこかあたたかくて、
見ているだけで心がほどけていくような空間。
棚いっぱいに並んだ毛糸を、ひとつずつ目で追いながら、
どれにしよう、と少し迷う時間。

ときどき、気になった毛糸をそっと手に取って、
やわらかさや、少し乾いた手触りを確かめながら。

その日、毛糸はひとつも買いませんでした。
私も編めるように、なれる気がして
ただ、静かに感じているだけの時間。
あの場所にいるだけで、十分だった気がします。

今思うと、こういう時間が、
少しずつつながっていたのかもしれません。









