北欧家具を巡る②|青山・六本木編 「好き」を確かめる旅

5月の東京滞在中、いくつかの北欧家具ショップを巡りました。
以前なら「素敵な空間だな」と眺めるだけだったお店も、今は少し見方が変わっています。
気になっているチェアを実際に見てみること。
照明のサイズ感や佇まいを確かめること。
そして、自分が思い描いている方向性に違和感がないか、気持ちが自然にわくわくするかを確かめること。
わが家のインテリアリフォーム計画が少しずつ進む中で、今回はそんな視点でショップを歩いてみました。
写真とともに、その記録を残しておこうと思います。
ショップ巡りのきっかけは、行正り香さん新刊「北欧家具ショップの巡り方〜インテリアの目を育てる旅」(p.68〜)です。
◇WEBでも読めます>「そうそう買えない値段だからこそ」失敗しない北欧家具の買い方【行正り香の北欧インテリア】
目次
⒋Carl Hansen & Søn (カール・ハンセン&サン)
今回のインテリア・リフォームでは、古くなったソファを無くそうと考えています。
家族がそれぞれの部屋で見るようになったテレビも、小さいものに変える予定。
そうすればリビングのくつろぎスペースが広くなります。
では、リビングのチェアとテーブルはどんな感じのものが良いか?
「好きと現実」のすり合わせをしようと、3度目のカール・ハンセン&サン東京へ。
リビングのチェア〜ミニベアチェア、ミニベアソファ
ちょうど見たかったチェアが、セットで展示されていました!

1950年代にハンス J. ウェグナーによってデザインされた、CH71(ミニベアチェア)とCH72(ミニベアソファ)です。
写真右のミニベアチェアは、以前から色々なところで目にして、何度も座ったことのある素敵なチェア。
左のミニベアソファには今回初めてじっくり腰掛けましたが、小ぶりに見えても実は背もたれが高くて座り心地が良い!

このままわが家のリビングに、スッとなじみそうな穏やかで優しいデザイン。
チェア一客ではリビングにならないから、買うとしたらお値打ち感も多少あるソファかな……にしても、価格上がりりすぎです泣
リビングのテーブル
次はテーブルを。

こちら、エジプシャン・テーブル(オーク材・オイル仕上げ)です。
折りたたみ式ながら高級感が溢れています。
アクセントの真鍮製の留め金がエレガント。
注目したのはサイズで、直径100センチ/高さ54センチと少し大ぶりで高め。
食事もできるこのサイズはありだな!と思いました。
リビングで食事ができると、人が集まった時に楽しいし、週末などの気分転換にもなりそうです。
逆に、小さめのテーブルはどうだろう?

CH004ネスティングテーブル(ウォルナット材・オイル仕上げ)は、以前から気になっていました。
サイズの異なる3台のテーブルで構成されており、一つづでも使えて機能的、お得感あり。
しかし、リビングのメインテーブルにするには大きさだけでなく形的にも無理がありそう。
コーヒーカップは置けるけど、食事を囲むのは難しそうですし。
ラウンジチェア〜CH22、コロニアルチェア
右側のアームチェアは私の好きな、CH 22。1950年に巨匠ハンス J. ウェグナーがデザインしました。

どの角度から見ても芸術品のような佇まい。優美さと素朴さのバランスに魅かれます。
でも、わが家はダイニングのテーブルも椅子も素材は木(パイン材)です。
リビングのチェやテーブルも木材にすると、木の存在感が強くなりすぎる気がします。
また、CH22を選ぶと価格面でどうしても「一客豪華主義」にならざるを得ず、全体予算のバランスが難しい。
CH22は今回は見合わせます(宝くじが当たったら買いたい笑)。
最後にはラグと照明の合わせ方が参考になった、コロニアルチェアのスペース。

コロニアルチェアとフットスツールがあれば、至福の一人スペースの完成ですね〜。やっぱりカッコいい!
スタッフのお勧めで持ち上げてみると、その軽さにもびっくり。
掃除や模様替えを考えると、50代からのインテリアには「軽さ」も重要ポイントかもしれません。
⒌FRITZ HANSEN (フリッツ・ハンセン)
青山のフリッツハンセンも3回目の訪問でした。
いつも感じるのは、リラックス感と緊張感の心地よいミックス。

ブラウンの床や家具と、大きな観葉植物の濃いグリーンが引き立てあっていました。
補色の関係にあるからかな。
弧を描いて続く二階への階段から見下ろしたところ。この眺めが好きなんです。

右端に少し写っているポットチェア(白)の座り心地が、とても好みでした。
背もたれは浅めで小ぶりにも関わらず、すっぽり包まれる感じで腰も楽。
うまく言えないけど「骨盤はしゃんと安定し、背中はリラックスする」感じ。
座り心地で比べると、同じくアルネ・ヤコブセンがデザインしたスワンチェアよりも優っていると思いました。

2階のダイニングセット。
ベージュの椅子に大理石のテーブルを合わせてモダンに。
なるほど!わが家のリビングに大理石のテーブルという選択肢もアリかも……。
ダイニングセットの材質が木なので、リビングは違う素材で印象を変えるのも素敵なのでは⁈
妄想がふくらみます。
⒍Audo Copenhagen (オドー・コペンハーゲン)
デンマークの家具&インテリアブランド「Audo Copenhagen(オドー・コペンハーゲン)」の日本初となるショールーム(東京・六本木)を初めて訪問。

オドー・コペンハーゲンは2023年にデンマークを代表する2つのブランド—①ミニマルで洗練された「MENU(メニュー)」と、②建築家ラッセン兄弟のアーカイブを受け継ぐ「by Lassen(バイ・ラッセン)」が統合して誕生したそう。

一歩足を踏み入れると、すーっと肩の力が抜けて落ち着く感じがします。
コンセプトは「ソフトミニマリズム」。アースカラーを基調にした色使いとしなやかな曲線が、空間に温かみを与えていました。
大理石と木、ファブリックなどの素材がミックスされて、インテリア上級編という印象です。

こちらは、巨匠Ib Kofod-Larsen(イブ・コフォード・ラーセン)が手がけたデンマークモダンの傑作「エリザベスラウンジチェア」。
彫刻のようなアームレストや包み込むように低く傾斜したシートのなんと美しいこと……!
見惚れるだけでなんだか緊張、ゆっくり座れなかった笑
ぜひ次回はゆっくり堪能したいなあ
ペンギンチェア
少し前に偶然目にして気になっていたラウンジチェア、「ペンギンチェア」。
初めて実物を見ることが叶いました。
1953年、デンマークの名匠 イブ・コフォード・ラーセンが手がけたミッドセンチュリーの傑作と称される椅子。

ペンギンが羽を広げたようなフォルムが特徴です。
ちょこんと前に出た羽の部分で肘を休めることができ、背もたれもちょうど良い傾斜具合。
想像していた以上の座りごごちの良さで、ここに座って庭を眺めたり編み物をするイメージが浮かびました。

こちらは「ペンギンロッキングチェア」ですが、色の参考になりました。

わが家の床や壁に合わせるなら、背もたれはウォールナット(突板)、シートのはダークブラウンが良さそうです。
こうして実際に実物を見ると、写真だけでは分からない発見がたくさんありました。
実際に見て、座って、考えて。
わが家のインテリアリフォーム計画も、少しずつ輪郭が見えてきた気がします。
