小学校のキャリア教育講座で、リハビリの仕事について話しました
今日は、今年の1月に講師をさせて頂いた小学校でのキャリア教育講座についての話しをします。
無事に終えてホッとすると同時に、数ヶ月経った今でも思い出してはうれしくなる、貴重な経験でした。
報告と記録をかねて授業の様子や工夫した点などをご紹介します。
参考記事>>>小学校でのキャリア教育講座の準備をしています!
キャリア教育講座とは
さまざまな職種の大人が講師となり、松山市内某小学校の六年生に向けて40分間の授業を担当するというものでした。
↓(ちょっと変わった?)職種の方々が集まっていました。
・音楽教室の先生
・自転車競技のメカニック(自転車屋さん)、
・アスリートを支える管理栄養士、
・人形劇のパフォーマー、
・リモートで働くweb制作者
児童は興味をもった講師を二人選んで2コマの授業を受ける形式でしたが、私もぜひほかの講師の話を聞きたかった〜!
準備したもの
⒈ スライド 27枚・・・Googleスライドで作成
⒉ 話す原稿 約3000文字・・・Googleドキュメントで作成
⒊ 足の装具、歩行器の実物など
※Googleのサービスはどちらも無料で、iPadやiPhoneで簡単にプレゼンの準備ができました。
授業で心がけたこと
・専門用語は使わず「これくらいは分かるでしょ」という言葉も、娘の意見を参考にして易しい表現に変えました。
☆例:回復→良くすること、関節可動域訓練→関節をほぐす運動
・スライド写真を多くして、リハビリの仕事をイメージしやすくしました。
・実技も取り入れて、体を使って感じてもらう授業を組み立てました。
☆例:半身マヒはどんな苦労があるのかな?
→腕と同じ重さのペットボトルを持ってもらい、マヒした腕は重たいことを感じてもらう
→体重を支えている感覚も鈍いから崖っぷちに立っているくらい怖い、など
授業の内容
授業の途中で、2回の質問タイムを設けました。
「⒈リハビリの仕事」では病院のリハビリだけでなく在宅でのリハビリも紹介しました。
実技では、体の触れ方や力の入れ具合をペアを組んで体験してもらいました。座って話を聞いている時より、子供たちは生き生き楽しそうでした。
質問タイムにはサッと手があがり、
・仕事で辛いのはどんな時ですか?
・家でもリハビリをするのはなぜですか?
などの質問がでました。
片手でもゴルフや料理ができるようになった方や、ベッドに寝た姿勢で絵を描く挑戦をしている方の紹介もしました。
ここで特に子供たちが前のめりになって聞いてくれたのが印象的でした。
進行は児童が中心になっておこない、先生がいなくてもメモを取りながらしっかり聞く姿勢に私は感心しっぱなしでした。
授業のあとで質問にきてくれたり、明るくのびのび発言する子供たちを前に「講座を引き受けてよかったなぁ」と胸がいっぱいになりました。
ありがたかった家族のアドバイス
今回の授業を引き受けるかどうか迷ったとき、娘や息子と一緒にチャレンジしたいと思いました。
いつも「挑戦することは大切よ」と話している私自身が、悩みながらも楽しく取りくむ姿を見せたいと考えたのです。
家族に何度も発表を聴いてもらい、原稿を見ずに落ち着いて話せるように特訓しました。
娘や息子からは「途中でクイズをしたら楽しくなるよ」、「眠くなるから実技もあったほうがいい」、
夫からは「仕事のやりがいは最後に持ってくるほうがいいんじゃない?」などのアドバイスをもらえました。
終わりに
2ヶ月をかけて準備した講座が終わった帰り道、わたしの心は充実感と開放感でいっぱいになりました。
快くスライド用の写真を提供して下さった利用者さんやご家族、準備を手伝ってくれた職場の仲間にも感謝しています。
聴いてくれた6年生や先生がた、オファーをくれた友人にも感謝の言葉を贈りたいです。
皆さまありがとうございました!