英検2級と準2級の違いは?〜中学で合格するためのリーディングとリスニング対策
(*この記事はプロモーションを含みます)
ハロハロ〜、えひめのMihoです。
中学3年生の娘が英検2級に挑戦しているのですが、なかなか苦労しています。
特にリーディングとリスニングのスコアが伸び悩び、合格ラインになかなか届きません。
最近は「二級なんて無理!もう受験したくない 泣」と言いだす始末……。
元は面倒くさがりで受験勉強も忙しいにもかかわらず、コツコツよく頑張っている娘。
何か応援できることはないものか。
そこで今回、英検2級について調べ作戦を練ることにしました。
◆目標〜中学の間に英検2級に合格する(あと約半年)
◆内容
①2級が難しい理由を、準2級と比較しながら調べる
(私も過去問をやる)
②今のスコアを踏まえ、対策を打つ
中学の間に英検二級をとりたい方や、親御さんのお役に立てれば幸いです。
注:娘の英語学習歴については、下記事をご参照下さい。
なお、文法に関しては英検用の勉強はしていません。
理由は【カラオケEnglish】という、英文法の例文を声に出し続けることで4技能英語をトレーニングする教材を小学4年生から続けているからです。
準2級と2級の違い
まず準2級と2級の基本的な違いから。
①難易度のちがい
公式サイトの「英検の7つの級と特徴」によると、準二級は「高校中級程度」で二級は「高校卒業程度」です。
次に公式の「各級の目安」を見ると、
◇準二級〜教育や科学が長文の題材
◇二級〜医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題される
二級では海外の文化やビジネスなど、社会生活に関わる広いテーマが扱われるとわかります。
なるほど、中学生以下には難しいテーマに感じるのも無理はありません。
合格率
2級の合格率は26.4%で、準2級の36.7%よりも10ポイントも低いです!
英検2級は、4人受験してもほぼ1人しか合格しない、難易度の高い試験といえますね。
勇気をもってチャレンジしている子どもたちは、本当に立派!大拍手を送りたいです。
*2015年の合格率(2016年度以降は非公表)。
②英検「Can-doリスト」でみる違い
次に「英語を使ってどのようなことができるようになるか」の視点から、二つの級を比べます。
参考になるのは「英検Can-doリスト」です。
英検Can-doリストとは、英検の各級合格者が「英語でどのようなことができると考えているか(自信の度合い)」ということをアンケート調査に基づいて、統計的な分析を行ってまとめたものです。
英検公式サイトより
注:Can-doリストは「試験に合格するための条件」をまとめたものではありません。
準二級のCan-doリスト
準二級では「日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる」レベル。
例:学校やクラブ活動など身近で簡単な話題を聞いて理解できる、ファストフード店でメニューを見ながら注文できる、将来の夢について書ける、など。
二級のCan-doリスト
二級は、「社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる」レベル。
例:一般向けに書かれた旅行者向けガイドブックを理解できる、簡単な内容であれば英語で行われる授業を理解できる、買い物で店員とやり取りができる、本や映画の感想を書ける、など。
お気づきの通り、英検2級では英語の世界がぐっと広がるのがわかりますね!
合格すれば海外留学や個人での海外旅行だけでなく、大学受験や就職での優遇も夢ではなくなるのですから。
そう考えると、立ちはだかる冷たい壁のようだった英検2級も、頂上で美しい景色の待つ登山のように思えてきませんか。
2級のReadingが難しい理由
どんな登山も、どんな準備をしてどのルートで登るかの作戦が重要ですね。
ここからは、4技能のうち最も問題数が多く合格への鍵になるReadingについて話します。
(2級〜R38問、L30問 、W1問 、S5問 ……英検公式ページ参照)
実は、準2級まではReadingが苦手でもListeningでの巻き返しができました。
娘もそうでしたが、残念ながら2級ではそれがなかなか難しいです。
理由は次の2つにあると考えます。
①必要な単語が増え、難易度も上がるから
◇必要な語彙数
準二級は約3,600語、二級は約5,100語(1,500語も増える)
*日本英語検定協会運営の「「英ナビ!」参照
◇抽象的な意味の単語や、社会性のある単語が増える
◇高校2〜3年生の教科書レベルなので、難易度が高い
例:statistic(統計値)、victim(被害者)、benefit(利益)など
②長文読解のボリュームが1.6倍、社会性のある内容になるから
2級では長文読解が4題から5題に増え、文章のボリュームも大きくなります。
◇準2級〜全37問(長文4題12問)
・長文一題は各150〜300語、合計900語
・テーマは日常的なエピソードや説明文(歴史・文化・社会など)
※↓クリックで公式の準二級過去問。
◇2級〜全38問(長文5題18問)
・長文一題は250〜350語、合計1470語(準二級の約1.6倍!)
・テーマは政治や経済、テクノロジーや文化、環境問題や医療など多岐にわたる
・難易度は、大学入試センター試験レベル(文章は短い)
※↓クリックで公式の二級過去問へ。
Reading対策〜まずとにかく語彙数を増やす
とにかくドンドン語彙力のアップを図りましょう!
中学文法を準2級合格ですでにクリアしている皆さんは、あとは語彙力に全てがかかっているといっても過言ではありません。
逆に、語彙力の乏しさは4技能すべてに悪影響を及ぼします。
ディスコマーカー(つなぎ言葉)を覚えよう!
長文問題対策のおすすめは、ディスコマーカーと呼ばれる「つなぎ言葉」を多く覚えることです。
例)for instance (例えば)、on the contrary(反対に)、in short(つまり)など
これらの表現を多く知っておくと、長い文章でも論理展開の把握が楽になるだけでなく、空所補充問題ではこれらの表現がそのま選択肢として使われるので、直接スコアアップとなります!
おすすめの語彙力アップ教材
ぜひ英検に特化した単語集やアプリなどを使って、「知っている単語や熟語」を増やしましょう!
注:この時、鉛筆は持っちゃダメ!どんどん声に出す音読が良いです。
語源に沿って関連付けながら覚えるのもオススメです。イラストも多くて良いですね。
長文を読みながら単熟語を覚える、一石二鳥の勉強法ならこちらがオススメ(CD付き)。
2級のListeningが難しい理由
問題数は準2級と同じ30問、話すスピードも準2級とほぼ変わらないと感じました。
では、2級のどこが難しいのでしょうか。
実際に問題を解いたところ、①選択肢の文章が長い、②内容(シチュエーション)が多岐にわたる、がポイントだと思いました。
⒈選択肢の英文が長く、一つ2秒で読まないと間に合わないから
準2級と最も違う点は、4つある選択肢の文がけっこう長いこと。
次の問題まではたった10秒なので、一つ2秒で読まねば間に合いません!
英文を「返り読み」せず、前からそのまま理解する力(和訳しない)が必須です。
⒉シチュエーションや質問が多岐にわたるから
第1部の会話問題
・登場人物が友達、夫婦、店員と客など様々
・質問がWhat〜?やWhy〜?など多岐にわたる
そのため、英文がスタートしたら一瞬も気が抜けません。
第2部の英文聴き取り
店のアナウンス、人物エピソード、外国のお祭りの説明など、まったく異なるシチュエーションが次々くり出されるので、状況理解に疲労困ぱいします。
Listening対策〜シャドーイングで聴き取り力を上げる
シャドーイングは、問題の英語音声のすぐ後を追って復唱する通訳訓練法で、スコアアップに最適です。
なぜなら、流れてくる音を忠実に再現することで英語特有の音のつながりが理解できるようになり、英文に早く慣れるからです。
自分が発音できる音は聞き取れるため、自然とリスニング力が向上します。
ちなみに私が40歳過ぎで英検2級に合格した時も、シャドーイングのおかげでリスニングはほぼ満点でした。
方法は簡単、英文にかぶせてスラスラ言えるまで繰り返し声に出すだけです。
英検公式の過去問なら、無料でシャドーイング音源が手に入りますからぜひ練習してみて下さい
リスニングは、問題を解いて終わるだけではもったいないですよ!
ではでは、頑張って下さいね♪