【2020年5~6月の読書メモ】読んでよかった7冊!

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    5-6月の読書メモ

    2020年5~6月に読んだ7冊

    ⒈HIGH OUTPUT MANEGEMENT

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    ★★★★☆ こちら「ハイアウトプット マネジメント」は、インテルの伝説的なCEOアンディ・グローブの名著で、30年以上の時を経て読みつがれています。

    この本を知ったのは、note「事業を成長させ、高い生産性を実現するマネージャーがやるべき仕事とは?」名著HIGH OUTPUT MANAGEMENTに学ぶ>>>から。

    ちょうど年度始めに職場の目標が発表されたタイミングで、「じゃあ私はどう行動する?」を言葉にしたくて、読むことにしました。

    じつは医療専門職にも、今やマネジメント(経営管理)能力が欠かせません。管理職かどうかに関係なく、若手も含めた全員がリーダシップをもたなければ、チームのミッション「患者さまの回復を最大化する」を達成できないからです。

    この本の対象として挙げているのが、現場に根ざしたミドル・マネジャー、とりわけ「ノウハウ・マネジャー」だと言います。

    (ノウハウ・マネジャーは)直接自らの指揮監督下にはなくても、また厳密な意味では組織上の命令権限を持っていなくても、他の人々の仕事に対して影響力を及ぼす人たちのことである。

    p.24より

    「ノウハウマネージャー」と称すべき存在は、組織の中で自分の周辺にいる人々に対して、知識と技能と理解の源泉となっている人々である。彼らはスペシャリストであり、組織の中の他の成員に対してコンサルタントとして行動する一種のエキスパートである。

    p.25より

    このわずか三つの文章を読んだ時、気持ちがパーッと晴れやかになると同時に、身震いがしました。

    なぜなら、これまで中途半端だと感じていたチーム内での自分の役割に、くっきりと形を与えられた気がしたからです。

    この本は「人を育て、成果を最大にするマネジメント」を知りたいすべてのマネジャーにおすすめします。架空の朝食工場を例に、その役割、影響力、姿勢について基本から学ぶことができます。

    ⒉言語化力

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    ★★★★☆ 著者の三浦崇宏さんは、PR/クリエイティブデイレクター。博報堂から独立し、現在はGOという会社の代表です。

    Twitterでフォローしているのですが、いつも力があって、心を揺さぶる言葉を生み出す秘密を知りたい、と思って読みました。

    三浦さんいわく、ビジネスには今、数字以上に言葉が求められているといいます。なにが正解かわからない時代に、進むべき道を決められる人が強いし、「言葉」だけがそれを可能にするからです。

    いっぽう個人の活動でも、ブログなど誰もがインターネット上で発信しやすい時代になりました。そこでもやはり「言葉」のセンスが問われていると感じています。

    でも、センスって、とらえどころのない曖昧な言葉ですね。どうやってセンスを磨くのだろう…。でも大丈夫、この本にある「言語化の段取り」を知れば、プロはこうして思考の言語化をしているのか!とよく分かります。

    また三浦さんは、「ブログを書くことは思考を外部に発信することなので、まず自分のスタンスをはっきりさせることが大事」とおっしゃいます。

    このためには、自分の立ち位置をはっきりさせること。そうすることで、意見や考えがスムーズに生まれるそうです。

    ⒊高校生のための文章読本

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    ★★★★☆ 「ブログを1年間続けても、文章を書くのは苦手。すごく時間がかかって、毎度泣きそうになる」と言ったら笑われるでしょうか。しかも、なぜブログを書くのか?もハッキリわからないまま書いているなんて、当の本人ですら不思議です。

    ところが高校生向けのこの本が、書くことの意義を教えてくれました。

    『表現への扉をひらく』の章に、文章を書く上で大切なことが定義されています。

    文章を書くときに最も大切な事は何だろうか。それは、他の人には書けないこと、自分にしか書けないことを書こうとすることである。これがなければ、決して文章を書くよろこびは生まれない。

    「手帖3 自分にしか書けないことを」より

    さらに、「良い文章」についてのこんな記述も。

    良い文章とは、
    ①自分にしか書けないことを
    ②だれが読んでもわかるように書く
    という2つの条件を満たしたもののことだ。

    「手帖4 だれが読んでもわかるように」

    「自分にしか書けないことなんて、私にあるのかな?」と一瞬ヘコみました。でも、自分の体験を、気付きや感想を添えて書けば、立派な「自分にしか書けないこと」だと思えたので、うれしくなりました。

    さらに、いちばん納得できたのは以下でした。

    他人が読んでわかるように書いた時、はじめて自分の発見や経験が本人にも正確に見えてくるし、書く前よりもさらに深められたり、鋭くなったりするのである。

    「手帖4 だれが読んでもわかるように」

    「そうそう、確かに!」とうれしくなったのは、ブログを書いてぼんやりわかり始めてきたことが、ここにはっきりと書いてあったからです。

    じつはこの本、初版が1986年で私の本棚に10年以上眠って黄ばんでいるのですが、内容はまったく色あせない!

    とくに【手帖 1〜14 表現への扉をひらく】はやさしい名解説で書く力がわいてくるので、高校生や大学生にもぜひおすすめですよ。

    参考note>>>「書きたい」と思うことが、自分にしか書けないことのサイン

    ⒋あやうく一生懸命生きるところだった

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    ダイヤモンド社
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    ★★★☆☆ ブルーと黄色の表紙にひかれて購入。韓国で25万部のベストセラーなんですね。

    40代になって勢いで会社を辞めてしまった作者さんは、「しまった」とは思ったものの「必死に生きないようにする」と決意します。「楽しく生きること」との間で、行ったり来たり揺れながら人生を考える、エッセイです。

    正方形に近いユニークなサイズ、表紙のざらっとした手触り、クスッと笑えるイラストと軽快な文章、個性的でポップなフォント(文字のデザインや色)など、「これぞ紙の本!」というワクワク感があります。

    だからぜひ、書籍をおすすめしたいです。

    これだけユーモアがあって、共感される文章を書けるって良いなぁ。著者が男性というのにおどろいたけど、男か女かなんて関係ないのよね…とハッとしたり。翻訳のすばらしさも、ベストセラーの要因かも知れません。

    人気なので本屋ですぐ見つかるはずです。ぜひ手にとってパラパラと中を見てはいかがでしょう?

    ソファで読書

    ⒌英語日記BOY

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    ★★★★☆ 私はもう英語の学習方法の本は買わないと決めています。というのも、読んだで勉強した気になって終わり…という経験を何度もしてきたからです。

    でも、新井リオさんの本だから書わないわけにはいきません!バンドもやって、イラストレーター / デザイナーでもある新井リオさんのことは、数年前にTwitterで知って大好きになりました。

    新井リオの英語ブログ」で彼の努力に共感、創造的でポジティブな発想からは、好きなことをする勇気とワクワクを教えてもらったからです。

    この本は、単なる英語学習のノウハウ本ではありません。まるで小説を読むかのような面白さで、夢の叶え方や、自分自身をクリエイトする方法を学べる、ごきげんな一冊です!

    新井リオさん>>>インスタグラム/Twitter/「新井リオの英語ブログ」

    ⒍こころの対話25のルール

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    講談社
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    ★★★★☆ この本は

    『こころの対話 25のルール』は、人におすすめすると、かなりの高確率で購入され喜ばれます。再読した時の印象をちょっとメモしています。

    『こころの対話 25のルール』 再読
    https://t.co/m6SwZz3pIG

    — makiko shinoda 篠田真貴子 (@hoshina_shinoda) August 17, 2019

    表紙のネコちゃんのイメージ、ひらがなが多く、易しい文面にひかれて読み始めましたが、私にとってギョッとさせられる一冊になりました。

    とくにおすすめの箇所を引用しますね。

    「コミュニケーションの原則から言えば、どちらか一方が話しているとき、当然もう一方はその話を聞いているはずなのですが、じつは聞いていない。もちろん、本人は聞いているつもりですし、実際、いかにも聞いているような顔はしています。でも、聞いていない。」

    (Kindle 位置81)

    「ほとんどの場合、聞いているような顔をしながら、じつは、次に自分が言うことを考えているのです。ときには、相づちも打つでしょうし、うなずきもするでしょう。 でも、頭の中は、次に自分が何を話すかということでいっぱいなのです。そして、いよいよ自分の番がきて、話し出すと、今度は、相手がその話を聞いているような顔をしながら、次に自分が言うことを考え始めるのです。  

    (Kindle 位置93-94)

     いかがでしょう?

    私はここまで読んで「大変だ、これを私は職場でも家庭でもやっている…」と心がざわつき始めました。さらにイタい指摘は続きます。

     職場でも、学校でも、家庭でも、病院でも、あなたは、「聞かれていない」し、「聞いていない」のです。そして、この「聞かれていない」「聞いていない」という状態こそが、わたしたちがかかえるコミュニケーションの問題のほとんどすべてです。と同時に、わたしたちの人生の幸福感を妨げる大きな要因のひとつになっています。  

     なぜなら、聞かれないということは、単に自分の話を聞かれていないだけでなく、話している自分の存在そのものを否定されたこととして認識されるからです。逆に言えば、聞かないということは、その人の存在を否定することになります。たとえ、あなたにその気がなくても。

    (Kindle 位置106)

    この本を読んで、最近まったく噛み合っていない息子との会話を思い、反省しました。「勉強しないの?、進路はどうするの?」など、質問しているようで私はまったく、彼の話を聞いてないなぁ、と。

    それが繰り返されると、だれでも、自分の存在すべてが受け入れられず、否定されているように感じてしまうのです。そして、常に、心の奥底で、「自分はここにいてもいいんだろうか?」という不安をいだいて生きていくことになってしまうのです。」

    (Kindle 位置132)

    やばい、とゾッとしました。やり直さなきゃ。でもどうやって?

    大丈夫、第13章「いまからでも十分、間に合います」では、コミュニケーションのキャッチボールを繰り返す方法が書かれています。

    対話のちょっとしたルールを知って、相手の話を聞くことから始まる「ほんとうのコミュニケーション」をませんか?

    ⒎あなたの味方が増える魔法のTo Doリスト

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    小学館
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    ★★★☆☆ 『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)でも話題となったブランドプロデューサー柴田陽子さん。

    私は、2018年のこの放送を録画して、毎月2回はみている柴田さんのファンです。飾らない柴田さんの言葉は、仕事へのモチベーションアップにとてもよく効くからです。

    番組のなかでも好きなのは、「夢をもって進むことよりも大事にしていることがある。それは目の前にあることへの取り組み方、型です。晴れた日に、道の真ん中を手を振って堂々と歩くような、ど直球、正攻法のやり方を選ぶ」というお話し。

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    店舗や商品開発など次々とヒットを送り、アパレルブランド「BORDERS at BALCONY」のデザイナーで、2児の母親でもある柴田さん。

    この本は、柴田さんが続けている習慣を知ることができる一冊です。

    終わりに

    今回は二ヶ月まとめての記事になりました。ブログを書く時間と気力が、もっとほしいです 笑。

    読書がはかどるいちばんの理由は「次に読む本が、いつも3−4冊スタンバイしているから」です。

    「これを読めば、あの本が読めるぞ〜!」とうれしい気持ちが、読書習慣を育ててくれているように思います。

    ではでは〜。また読みに来てくださいね!

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