【2020年11月の読書メモ】読んでよかった4冊!

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    2020.11月に読んだ本

    こんにちは!えひめのMiho(@ehime_miho)です。

    ステイホームはまだまだ続きそうですね。寒くなってますます家で過ごす時間が長くなっている方も多いかもしれません。

    こんな時こそ温かい飲み物を用意して、ゆっくり読書はいかがでしょう。先月読んだ本の読書メモを(やっと!)書きましたので、どなたかの参考になればうれしいです。

    11月に読んで面白かった4冊!

    ⒈ めんどくさがりなきみのための文章教室

    評価 :4.5/5。
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    飛鳥新社
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    主人公の中学2年生の男の子が猫に文章の書きかたを教えてもらう、クスッと笑えて役に立つお話しです。

    筆者の人気児童作家「はやみねかおる」さんは「めんどくさがりな人ほど、文章の才能がある」とおっしゃいます(うれしい!)。

    「何を書いていいかわからない」を一瞬で解決する方法や、うまい文章をスラスラ書く方法などを小説を読みながら学べます。

    内容だけでなく、二色刷りでイラストがたくさんなところや、フォント(文字)にも工夫があったり少しザラッとした紙の手触りもステキです。ぜひ電子書籍ではなく手にとってめくってほしいです。

    この本はTwitterでたまたま見つけてピンときました。こういう時の勘は当たるので、すぐ買うのが私流です。

    文章に関する本を買うときは、決まって「ブログを書いていて良かったなぁ」と思います。何冊買っても後ろめたさがないからです。

    新しく知ったことをすぐパソコンに向かって試せるのは、文章を書く人の特権かもしれません。

    なかでも一番好きな箇所は、「文章の個性は、『基本を守る』とにじみ出る」というところです。

    「コツコツ読みやすい文章を心がけていれば、特別なことをしなくて良いんだよ」と猫のダナイに言われたみたいでうれしくなりました。

    この本は作文、メール、レポート、ブログ、小説などをスラスラ書きた子どもから大人まで、全員にお勧めしたいです。

    ⒉ たちどまって考える

    評価 :4/5。
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    10月にヤマザキマリさんをあさイチで拝見したら、いつもながら豪快でユーモアにあふれてとても素敵でした。

    とくにびっくりしたのは、昆虫好きで「大気圏レベルでいえば、同じ生き物=仲間です」のようにおっしゃっていたこと。

    もはやワールドワイドどころじゃない。国境や人種なんてヒョイと飛び越え、大気圏レベルで物事を見ているお方…。テレビに向かってガッテン・ガッテンの朝でした。

    そしてこの本もまた、マリさんの知的な引き出しの多さと観察眼の秘密に触れられる一冊です。

    イタリアと日本を往復し、仕事で世界中を行き来する生活が新型コロナで一変したマリさんが、旅を封じられ立ち止まって何を見出したのか?が書かれています。

    なかでも息子のデルスさんと名作映画を見直した話しはとくに興味深かったです。

    自分の目で見て、頭で考えて、言葉にできることこそが知性というのだな、と感じました。

    (漫画や挿し絵は入っておらず、文字だけの本ですのでご注意を…)

    ⒊ 子どもの未来が変わる英語の教科書

    評価 :4/5。

    「英語は世界を歩く靴」と教えてくれたのは行正り香さんでしたが、こちらの本もり香さんのインスタグラムで知りました。

    娘が毎日楽しく取り組んでいるカラオケEnglishが紹介されていると聞き、読んでみたくなりました。

    著者は立命館小学校 英語科教諭の正頭 英和先生です。先生は2019年に「教育界のノーベル賞」と呼ばれるグローバルティーチャー賞のトップ10に、日本人小学校教員初で選出されました。

    AI時代に輝く子どもの育て方や、家庭でできる学習法などがやさしい言葉でわかりやすく書かれています。

    とくに心に残ったのは「曖昧さに耐える能力」のお話しでした。

    曖昧さに耐える能力があると、文章を着たり読んだりしたときに、少しくらいわからない単語があっても前に進み、要点となる単語をつなぐだけでだいたい意味がわかるようになります。

    曖昧さに耐える能力は、子どもの頃にとくに高まります。

    子どもの未来が変わる英語の教科書 p.90

    ここを読んでハッとしました。というのも秋に娘が英検Jr.のテストを受けた際、知らない単語が使われた長めの会話をじーっと聞いていた姿を思い出したからです。

    最後に会話のオチが分かってうれしそうにしていたあの瞬間こそ、「曖昧さに耐える能力」を育んでいるにちがいないと感じうれしくなってしまいました。

    ⒋ 13歳からのアート思考

    評価 :5/5。

    まだ読んでいない方がうらやましい!…そのくらい面白い本です。

    教養としてのアート鑑賞の本だと思ってサラッと読みはじめた私は、どんどん引き込まれ、慌てて最初からじっくり味わうように読みました。

    「知的冒険がものの見方を一変させる!」と帯にありますが、決して大げさではないなぁと感心しました。

    著者の末永幸歩さんは美術講師(中高生向け授業)で、「美術はいま大人が最優先で学び直すべき科目」とおっしゃいます。

    理由は「アート的なものの考え方=アート思考」を身につけることこそが「美術」という授業の本来の役目だから。

    アート思考を育む題材として、20世紀に生まれた6つのアートが用意されているのがユニークです。

    なかには有名な作品もあれば「何なのこれは…!?」という作品もあるのです。わけがわからない、謎がいっぱい。

    しかもただ鑑賞してウンチクを深掘っていくのでは、ありません。

    6つ作品にまつわる「問い」に考えを巡らせ、「自分なりの答え」をみつけて進んで行く面白さは初めての体験です。

    頭の中がモヤモヤしたり「?マーク」ばかりが浮かんできたり、まるでライブ授業を受けているような臨場感があります。

    私からのお勧めの読み方は、問いの答えを決してすぐに見ないことです。この本の醍醐味が失われてもったいないというのがその理由です。

    日ごろの急ぎ足を封印し、あーでもないこーでもないと自分なりの答えを探しましょう。そのためには、年末年始の長いお休みはぴったりだと思います。

    ぜひじっくり読んでみてはいかがでしょう。

    本とコーヒー

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