【行正り香の英語講座10】まとめ〜書く力はディクテーションで伸ばす!
みなさまハロハロ〜!えひめのMiho(@ehime_miho)です。
今日は、7/18(土)に開催された行正り香さんの【英語講座10】のまとめを書きます。
テーマは「書く力はディクテーションで伸ばす」です。
◆インスタ動画(IGTV)>>「行正り香の英語講座 10」
◆講座資料>>「2020 行正り香英語講座(無料)全10回プログラム資料」申込みフォーム
<講座10の宿題>
「2020 行正り香英語講座 資料」より
□書くのは焦らなくても良いですが(話せないと書けないので)、話せるようになったと きのために、カラオケ English UNIT92 で書く練習をしましょう。
・まずは一回練習、次に字幕オフで練習、その次にディクテーションを行います。ディクテー ションはステップ3の英語で「聞いたものを書き出し」ます。
・今度はステップ4の日本語を英語にして書き出すようにしてください。
・最後は、イラストを 見て、思い出せる例文を書いてみましょう。
スペルや文法は英文チェッカーGinger や Grammarly でチェックするといいですよ。
目次
はじめに
英語を学ぶ大切さ
英語を学ぶのはものすごく長い道のりです。長さでいうと一生かかる勉強だと思います。そしてどの言語でも同じですが、やめてしまった瞬間に忘れます。ここが恐ろしいところです。
けれども、なぜみなさまに少しずつでいいから英語を学んでほしいかというと、
ただ情報を得られるとか、英語のコンテンツを楽しめるといった小さなことではありません。
自分の視点から離れて、客観的に全体像を見られるようになるからです。
例えば、「第二次世界大戦の歴史について日本の立場で勉強してきたけれど、アメリカの立場ではどうかな?ヨーロッパの立場では?」と、英語で読むことができたらどうでしょう。
視点が変わり、視野が広がることで、想像力を豊かにすることができる。
これが私の思う、英語のすばらしい効能です。
Objective:自分を幽体離脱させるようにして、全体像を客観的に見る。
Subjective:自分の視点で主観的にみて、自分の思うことを伝える。
このふたつの視点があれば、
新型コロナのような予測できない状況で、リーダーとして何かを決めなくてはならないときも、「自分だったらどうするか、客観的に見るとどうだろう?」と想像することができます。
想像力が豊かになる…これは英語を学ぶと付いてくる「大きな大きな、おまけ」です。
というわけで今日は、どうやったら英語が書けるか、「書く練習のパターン」についてお話しましょう。
書く練習のパターンを学ぶ
書く力は、話す、読む土台ができたら、少しずつ伸びてきます。
仕事や受験などで書く練習を始める必要があるなら、まずはディクテーション、次に自由作文をする練習がおすすめです。
⒈最後に書く力がくる。私はまだまだ勉強中。
英語の4技能というと、「聞く・話す・読む・書く」ですが、
多くの場合、中学校に行ってアルファベットを習った途端に、ノートを作ってどんどん書く練習をさせます。
けれども、4技能を学ぶにはプロセス(順番)があります。
4技能を学ぶプロセスとは?
まず、聞けるようにならないと、話せるようにならなりません。
話せる(聞いた英語を再現できる)ようになって初めて、読めるようになります。
そして、読めるようになってからやっと、書けるようになります。
なので、いっせいにドン!と4技能をスタートしないで、
・小学校1−2年生で「聞く」
・3-4年生で「話す」、声に出せるようになる
・5-6年生では少しでいいから「読める」ようになっておく
ぜひ親御さんはこのプロセスで準備をしてあげて頂きたいです。
ここまでやってはじめて、中1で「よーいドン!」で4技能がスタートできるからです。
6年生までにちょっとでも読めていることで、中学1年生になって「書く」を含めた4技能が楽になります。
カラオケEnglishで4技能を学ぼう!
カラオケEnglishでは、次のように学ぶのが理想です。
◆小学1−2年生でジュニア文法を学ぶ→ジュニア文法は、3〜6年生の学年別コースより簡単です
◆3〜6年生では学年別コースを学ぶ→学校で手をあげて英語で発言できるようになる
◆5年生になったら、基本文法コースも加える(980円/月)→ちょっとずつでいいから、中学文法を始める(先どりする)
◆6年生になるまでに、基本2の中間くらいまでいく→そこから中学の授業で「書く」をふくめた4技能をスタートすると、とても楽。
つまり、「4技能をヨーイドンで同時にやるのではなく、『書く』は最後にくる」と覚えておいてください。
さくらちゃんからの質問
Q:1−4年生を過ぎてしまい、これから始めなきゃいけない人はどうすればいいですか?
A:5年生から「基本文法コース 1」を始めることです。5年生になったら論理がわかるから。
多少わからないところをとばしたとしても、5年生くらいから中1レベル(基本1)を走らないと、中学3年間は詰め込みなので、とても大変です。
特に中1は大変だと思います。なぜなら英語の最も大切なベーシックなことを、ものすごい速さで一気に学ぶからです。
そこで落ちこぼれないためには、「5-6年生からちょろちょろ走っておく」が大事です。
S+V(主語+動詞)のお話し
例えば英語ではS+V(主語+動詞)がいちばん大事です。
それが基本ですが、日本語にはない特徴のため中学1年生でいきなりやり始めても、体に染み込まないし、習慣づきません。
習慣づかないまま中学2-3年生へと進むと、今度は大人の会話の90%以上をカバーする重要な文法を学ぶため、さらに苦労するようになります。
だからとにかく、まずは文章にSをつけるといった練習から小学生のうちになんども声に出して、積み重ねておきましょう。
基本文法コースの「基本3」くらいになってやっと「書ける」、といった具合です。
私はまだまだ練習中です
書くことは、私もまだまだ勉強中です。もう一冊英語で本を書けと言われたら、お断りしたいくらいの大変さでした。
というのも、どれだけ手伝っていただいたとしても、結局は自分のパーソナルストーリーにしなくてはならないからです。
そこがものすごく大変でしたが、書くためには良い方法があります。
次に、一緒にやっていきましょう。
⒉書く力を伸ばすには、英語の文法や単語を意識できるディクテーションをする。
書く力を伸ばす一番お勧めの方法は「ディクテーション」です。
これは、聞こえたものを書きおこす=英文を見ないで書く方法です。
カラオケ English ならばステップ2を活用
【基本文法コース3】ユニット48で一緒にやってみましょう(IGTV32分のところ)。
「くまのおんがえし」を読んでいるイラストです。
①ステップ2を選び→②英文を消して聞く→③書き起こす→④英文を見る→⑤過去形や過去分詞の使い方などがあっていたか?答えあわせ。
次の文でも同様に「聞く→書き取る→答えを見る」を、とにかく繰り返します。
もし受験勉強などで文法部分だけを集中的に学びたい場合は、全文を書き起こさなくても構いません。
「動詞の活用に着目=written だけを書き取る」という具合に、目的に合わせてやりましょう。
こうしてディクテーションをしていくと、4技能のうちの「書く」にとても役立ちます。
⒊次はイラストを見て、自由作文して書き、英文チェッカーを活用して訂正する
パソコンを活用して書いても良い
次に、「書く」をもうワンステップ上達させたい、遠くにいきたいと思ったら、「パソコンを使って、無料アプリで文法チェックをしてもらいながら書く」のがおすすめです。
Ginger PageやGrammarlyなどのアプリは、そこに長文を打ち込むとAIを使って文法的なまちがいなどをチェックしてくれます。簡単ですから、ぜひ活用しましょう。
参考>>Ginger Page(ジンジャー ページ)
参考>>Grammarly(グラマリー)
まちがいを気にせず、書く
この時、いちばん大事なことは「まちがうことを恐れない」ことです。
また、人に「あなた、まちがっていますよ」と言わないことも大事です。これは日本人の本当に残念なところだと思います。人のやる気を削ぎ落とすからです。
正しいかそうでないかは、どうだっていいことです。
一番大切なのはコミュニケーションをすることです。まちがえないことが大事なのでは、ありません。
どうか、たくさんのミスをしてください。
そして、ジンジャー ページ Ginger Page やグラマリー Grammarly で、AIさんに自動で訂正してもらいましょう。
こうやって、どんどん書く練習をしていく…それが大事です。
書く前に、散歩に行こう
もうひとつ、「いきなり書き始めない」も大切です。
娘さんとも良くやりますが、作文を書くときにはまず散歩に行きます。
散歩をしながら「何のトピックについて書くの?どんなことを書きたいの?」と会話をし、
「一番最初はこれがいい、最後にこれをもってくるのがいい」と、頭の中でいったん構成を組み立てます。
そしたらそこで終わらず、一回作った構成に細やかなアウトラインを加えます。
このアウトラインは一文でいいです。例えばこの講座資料では毎回、1〜3の3つのアウトラインになっています。
こうやって羅列しておくと、頭の中がパキーンと整理されているので、書くことが楽になります。
そして、「書くこと」は実は「話すこと」と同じ整理の仕方が大切になります。
読書感想文でも同じで、
・誰かと会話をして「自分がなにについて伝えたいか」がクリアになってから、
・三つくらいにしぼって順番を考え、
・そこで細かく言いたい事を一行づつ決めてから、
・本番で書き始めましょう。
Let’s talk first!
いきなり書き始めないで下さいね。
ヘミングウェイのように、短い文で書く
もうひとつ、
英語で書くときは、難しい言葉や長い文章を使ってはいけません。
わたしも昔は頑張って長い文を書こうとしていましたが、それはやめたほうが良いです。なぜなら日本人が英語で書くので、必ず損をするからです。
私はアメリカの先生から「それをやらないで、り香。ヘミングウェイのように書きなさい」と言われました。
ヘミングウェイの文章は、とても短いセンテンスしか使われていません。だけど、読んでいるとまるでそこにいるような雰囲気になります。
思いやりをもって書く
◇さくらさん〜よく先生に「読み手、聞き手を考えて書いて下さい」と言われます。小論文などで長くなると「読んでくれる人にとって、わかりやすいですか?」とアドバイスされます。
◇り香さん〜書くことの最後に大事なのは、思いやりです。
わたしの大好きな「アラバマ物語」に、思いやりとは何かと質問された主人公が「他のだれかの靴を履いて歩くようなことだよ」と答える場面があります。
想像力、思いやりを表現したシーンです。
「読んでいる人はどんなことを聞きたいかな?どんなことを詳しく知りたいと思っているかな?」と、想像しながら書く(話す)。
それが他でもない、「思いやり」なのです。
おわりに
今日お話ししたかったことは、「書くことはイマジネーション」ということです。
ステップとしては上から順に
◆「話せるようにならなければ、書けるようにならない」と受け入れる。
◆話せるようになったら書けるようになりますが、いきなり書くとフリーズしてしまう。その前に誰かに相談して「こういうものを書きたいな」と骨格を作ってから、書き始める。
◆ミスを気にせず書く。書けたら、英文校正アプリでAIの力を借りて英文を直し、完成させる。
ぜひ、この流れでやってみてくださいね!
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