【2020年8~9月の読書メモ】読んでよかった5冊!
こんにちは!えひめのMiho(@ehime_miho)です。
夏から秋に読んだ本のなかから面白かった5冊をご紹介します。
8~9月に読んだ5冊
⒈エンド・オブ・ライフ
★★★★☆ この本を知ったのはフジテレビの7RULES「老舗書店店主・二村知子が自身に課す“セブンルール”」で、店主の二村さんの一推しだったからだ。
私は一年前まで約10年間、在宅医療現場で理学療法士として働いていた。なので番組をみながら「最期を迎える患者の望みを、献身的に寄り添いながら叶える人たち」を思い出して懐かしい気持ちになっていた。
でもそれだけではこの本を読むことにはならなかった。すぐ本を探しその日に読み始めたわけは、著者に取材される側の看護師の一人に癌が判明し亡くなるまでの葛藤や生きざまが織りこまれた物語だと知ったからだ。
看護師森山さんは癌が分かったとき48歳、ステージⅣ。二人の娘さんの父親だった。私とほぼ同じ年齢で親近感を感じ、これは読まないと後悔すると直感した。
読み始めるとページをめくる手が止まらなかった。在宅医療を天職としその魅力を地域に後輩に広めたいと尽力してきた人ですら、自らの最期となるといかに混乱し逡巡するか、痛いほど伝わってきた。
特にハッとしたのは「余命を勝手に宣告しないでほしい」という望みだった。心の準備のためにと思う医療者と、「強く信じぬけばがんは消える」と間際まで願うご本人の思いが対立していた。もし自分ならどうしたい?と考えずにはいられなかった。
最期の迎え方はそれぞれだけれど、共通することがあるなと気がついた。それはどなたも「亡くなってもなお家族や友だちに影響を与え、心を動かして続けている」という事実だ。亡くなったから終わりではない。その人は別の形で生きている…そんなことを思った一冊だった。
⒉仕事で燃えつきないために〜対人援助職のメンタルヘルスケア
★★★★★ 私は理学療法士という対人援助職に就いている。やりがいを感じられる好きな仕事ではあるが、精神的な疲れがたまりやすい仕事ともいえる。
この本は私には珍しく仕事に行くのが辛くなった時期に手に取った。薄い本だがシンプルなメッセージが読みやすく、温かみがあって心がほっとする本だ。
いくつかのチェック項目をしてわかったことは、私自身の「セルフケア」が足りていないということだ。うまくいかない事がいくつか重なり、休みの日でも患者さんの顔が浮かだり「回復が遅いのは自分の技術が足りないせいだ、退院期限に間に合わないかも…」という考えが頭をよぎるようになっていた。
でもこの本のお陰で客観的になれ、自分を責める思考回路のままでは自分が干からびてパサパサになってしまうと分かった。
自分を許してあげましょう。援助職に就いているからといって、いつも正しく、前向きに、かっこよく、人を助けなくてよいのです。みっともなく失敗することもあるでしょう。でも、それは結果であって、あなたは努力したはずです。精一杯やったということで十分なのです。そうやって自分を許してあげることが必要です。
「仕事で燃えつきないために〜対人援助職のメンタルヘルスケア」より
この本はこれからも何度も開くお守りになる一冊だと思う。本を知ったのは、Dr.ゆうすけさんのnote「対人支援職のメンタルヘルスと、自己肯定感について」から。この本に出会えてよかった。
⒊「言葉にできる」は武器になる。
★★★☆☆ つたないブログでも一年半続けていると、いつの間にか「文章が上手くなりたい」と思うようになってくるから不思議だ。私の思うよい文章とは「わかりやすい文章」。スラスラ最後まで誘う①「読みやすさ」と、②「言いたいことが伝わる」スッキリした文章が目標だ。
本の帯には「外に向かう言葉だけではなく、内なる言葉に目を向ける。それが、言葉を鍛える新ルール!」とある。そこにピンときて読むことにした。
どんなに言葉を磨くスキルを学んだところで、自分の気持ちを把握していなければ、強い言葉を生み出すことができない。
考え抜く、整理する、さらけ出す。この一連のプロセスを正しく経ることで、あなたの言葉は人を導く「旗」になる。
「言葉にできる」は武器になる。より
この本の優れたところは「内なる言葉」の磨き方が具体的にわかるところだ。私は「頭の中に言葉が溢れてモヤモヤし、まとまらない状態」が原因でブログが書けなくなることがよくある。そんな時なにが足りていないのかが分かった。
とはいえ方法を「読むだけ」ではもちろん文章力はアップしない。内なる言葉を磨くための「思考サイクル」を繰り返して慣れなけらばいけないのだ。
でもまずは三章「プロが行なう言葉にするプロセス』」から取り掛かっても良いと思う。すぐに使えるスキルとして12個もまとまっているうえに、その全ては中学までに習っている表現の型だというのも勇気がわくのではないだろうか。
⒋伝わるWebライティング
★★★★★ みなさんは、本を読んで「そうそう、それが言いたかった!」と感じたことはないだろうか。私はこの本でたくさんのしっくりする言葉に出会い、「思考を大きく前進させる経験」ができた。
というのもサブタイトルの「スタイルと目的を持って共感を集める文章を書く」からして、私の求めていたブログ像にぴったり当てはまったからだ。
表紙にデザインされた原著タイトル「Nicely said(すてきにいい得ている、しっかり伝えられている)」も、まさに私の目指すところだった。
言葉にできたらゴールは見えたも同然。あとはそこに向かって一歩ずつ進むだけだ。
100記事も書いて何をいまさら?と思うかもしれないが、どんなブログにしたいかボンヤリしたままここまできた。そんなことってある?と思うが、驚くことにできてしまったのだ。でもこれから先どうしよう…と迷っていた。
それがどうだろう。まるで著者のケイトとニコルが古くからの友達だと勘ちがいをするほど親切に、私のライティングの悩みを解消し、ブログへの素敵なアドバイスをくれたのだ。
・良質のコンテンツは、わかりやすくて、役に立ち、親しみやすいものです。自らのゴール達成を支え、読者にストレートに訴えかけます。
・ウェブサイトには、自分自身が達成した何らかのゴールが設定されているはずです。個人的なサイトの場合は、自分がどんな分野で知名度を上げたいのかを考えておくとよいでしょう。
「伝わるWebライティング」より
この本は「書く」スキルを高めたいすべて人におすすめしたい。
参考note>>UXライティングの勉強におすすめの本3選
⒌将来の夢なんか、いま叶えろ。
★★★☆☆ 新型コロナウィルスによる外出規制が、学校の存在意義を考えるきっかけになったという親ごさんも多いのではないだろうか。私もそのひとりだ。
すぐにオンラインに切り替えられた学校とそうでない学校の格差が大きかったとニュースで知った。受けられる教育の質が低すぎる、学費を返して欲しいと訴える大学生は数年先のわが子かもしれないと感じた。
ホリエモンは通信制高校のサポート校「ゼロ高等学院」を立ち上げて2年になるという。場所や時間、教科に縛られない体験こそが、子どもの最大限の没頭を引き出すと言い、「没頭の力があれば、夢なんて今すぐ叶う」と強いメッセージを発信している。
この本は教育に関する新しい流れや考え方をインストールしたい親ごさんにおすすめしたい。ただし書籍の半分はゼロ高等学院の情報とゼロ校生7人の紹介なので、ご注意を。
下記のサイトに本の一部が抜粋されているので、面白いと思った方はぜひ本を手にとってはいかがだろう。
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